AliExpressのセールで約2,500円(※セール時)で購入した「TANGZU WAN’ER SG 2 Red Lion Edition」。
届いた箱を開けた瞬間、思考が少し停止した。
「え、これ本体より付属品の方が高いんじゃ…?」
箱の中には、Tang Sancai(唐三彩)のイヤーピースとHE Sonic Eartips(長河吟)がフルセット。
普通に買えば、これだけで1,500円以上はするはず。
本体のイヤホンは、実質いくらなんだ? 1,000円?
いや、計算が合わない(笑)。
これが、TANGZU WAN’ER SG 2 Red Lion Edition
20ドル(約3,800円)という価格設定が、もはや「バグ」としか思えない豪華仕様。
・1DDの極致。歌声が目の前で響く「ゼロ距離」の定位こそが最大の武器
・過度な装飾を排した、音楽の実在感を真っ直ぐに届けてくれる基準の音
・迷っているならここから始めてほしいな。価格バグを体験できるイヤホンだよ
正直に言うと、私は1DDが少し苦手だった。
過去の経験から、「シングルドライバーは音の分離が甘い」という先入観があった。
だから、音質にはあまり期待していなかった。付属品目当てで買ったようなものだったんだ。
でも・・・耳に装着し、いつもの曲を再生した瞬間。
そんな期待値なんて、一瞬で吹き飛んだ。

Wan’er S.G. II Bass Version Red Lionのスペック
まずは、今回の主役のスペックをおさらい。
- ドライバー構成: 1DD(10mm シングルダイナミックドライバー)
- ケーブル: 銀メッキOFCケーブル、2pin 0.78mm
- プラグ: 3.5mm / Type-C(マイク付き) 選択可能
- インピーダンス: 20Ω ±20% (@1kHz)
- 感度: 113.5dB ±3dB (@1kHz)
- 再生周波数帯域: 20Hz – 20kHz
- 筐体素材: 医療グレードPET(半透明ルビーレッド)
- 付属品: Tang Sancai(唐三彩)イヤーピース、HE Sonic Eartips(長河吟)、ケース、マイクロファイバークリーニングクロス
スペックだけ見ると「1DDだけ?シンプルすぎない?」と思うかもしれない。
でも、これから話す「ゼロ距離の魔法」において、ドライバーの数は些細な問題。重要なのは「音の純度」と「没入感」なんだよね。

装着感とビルドクオリティ
医療グレードPETの軽さと安心感
筐体は医療グレードPETを採用していて、半透明のルビーレッドが美しい。
耳にすっぽりと収まって、長時間つけていても圧迫感や違和感はない。
一部のレビューでは「プラスチック感が安っぽい」という意見もあるんだけど、これはこの価格帯ならごく普通。
私は全然気にならなかった。むしろ、この軽さが長時間リスニングの快適さに繋がってる。


付属イヤーピースの贅沢
Tang Sancai(唐三彩)とHE Sonic Eartips(長河吟)の2種類が付属。※先着特典でさらに唐三彩ナローボアタイプもついてました。
どちらも単品で買えば1,000円前後するイヤーピースだよ。
私は最初、Tang Sancai(唐三彩)で試してみたんだけど、低域の力強さとボーカルの近さのバランスが絶妙だった。
この価格帯でこのレベルの付属品は、正直感動・・・TANGZUさん、大丈夫(笑)?

「耳元ゼロ距離」— メイリアさんの吐息が届く瞬間
再生したのは、GARNiDELiAの「SPEED STAR」。メイリアさんの歌声が流れた瞬間、背筋がゾクリとした。
試聴環境: FiiO M21(3.5mmアンバランス、 ハイゲイン設定)
かれるみ「ボーカル近い・・・あまりにも、近い・・・」
純度100%、1DDの「素」の音
最近のイヤホンは、複数のドライバーを搭載したハイブリッド型が主流。でも、Red Lionはあえての1DD。
クロスオーバーで分割されない「真っ直ぐな音」。その恩恵を最も受けているのが、ボーカルの帯域なんだ。
全身を包む没入感とボーカルの距離
「耳元ゼロ距離」
息継ぎの音、唇が離れる瞬間の微かなノイズ。それらすべてが、なんのフィルターも通さずにダイレクトに届く。
Red Lion(獅子)という名の通り、低域には確かな力強さがある。
初代Wan’er
S.G.よりも低域が強化されていて、パンチのある低音が特徴。
でも、それはボーカルを邪魔するものではなく、むしろその存在感を際立たせるためのステージのようなもの。
深く沈み込むベースラインの上で、ボーカルが鮮やかに浮かび上がる。
この没入感は、マルチドライバーのイヤホンではなかなか味わえない、1DDならではの「統一感」から来るんだと思う。
余計な回路を通さない「素」の音が、これほどまでに愛おしい。
音質:ライオンの咆哮とシルクの囁き
低域:量感と質感の両立
Red Lionの最大の特徴は、この価格帯では珍しい「深く沈み込む低域」。
量感がありながら、ボワつかない。締まった低音が、しっかりと音楽の土台を支えてくれる感じ。
ロック、EDM、ヒップホップといった低域重視のジャンルでも、力強く鳴らし切る。
この価格でこの低域はズルい。
中域:ボーカルの「ゼロ距離」
1DDの真骨頂がここ。ボーカルが、まるで目の前にいるような近さ。
でも、圧迫感はない。ちょうどいい距離感なんだよね。
女性ボーカル、男性ボーカル、どちらも自然で艶やかだね。
感情の機微が、手に取るようにわかる。
GARNiDELiAのメイリアさんの声が、こんなに近くで聞こえるなんて。
数万円のイヤホンでも、この「距離感」は出せないことが多いよね。
高域:滑らかさ重視
高域は、派手さよりも滑らかさを重視したチューニング。
刺さりやシャリつきは皆無。長時間聴いても疲れない音作りになってるよ。
ただし、超高解像度を求める人には物足りないかもしれないね。
このイヤホンは「分析」ではなく「没入」のための道具だと思う。ZiiGaat Lunaのような分析機とは、完全に別の役割かな。
かれるみ☆評価
かれるみ重視ポイント
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| ボーカルの近さ | ★★★★★ 5.0 | 「耳元ゼロ距離」の真骨頂。1DDならではのダイレクトな歌声 |
| 没入感 | ★★★★★ 5.0 | 価格を超えた圧倒的な没入体験。音楽に溶け込む感覚 |
| 長時間快適性 | ★★★★ 4.5 | 軽量で疲れにくい。滑らかな高域で聴き疲れしない |
| コストパフォーマンス | ★★★★★ 5.0 | 約3,000円でこの付属品と音質は「バグ」レベル |
音質評価
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 低域 | ★★★★☆ 4.5 | Bass Versionの名に恥じない、深く力強い低音。量感と質感を両立 |
| 中域 | ★★★★★ 5.0 | 1DDの真骨頂。ボーカルの艶やかさと自然な距離感が秀逸 |
| 高域 | ★★★☆ 3.5 | 滑らかで疲れない。超高解像度は求められないが、没入には十分 |
| 音場 | ★★★☆☆ 3.0 | 広くはない。ゼロ距離の密な空間重視の設計 |
| 解像度 | ★★★☆ 3.5 | 価格帯としては良好。分析用ではなく没入用 |
ビルド・装着
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| ビルド品質 | ★★★★☆ 4.0 | 医療グレードPET採用。軽量で肌に優しいが、高級感は控えめ |
| 装着感 | ★★★★★ 5.0 | すっぽり収まる快適さ。長時間でも圧迫感なし |
| 付属品 | ★★★★★ 5.0 | 唐三彩+長河吟イヤーピース付属は異常。この価格帯で最高クラス |
A5kクラスとしての評価
この価格帯(A5kクラス)での相対評価です。
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 価格帯での音質 | ★★★★★ 5.0 | この価格帯では圧倒的。1万円クラスと比較しても遜色なし |
| 価格帯での付属品 | ★★★★★ 5.0 | 異常レベル。付属イヤーピースが2種が高品質 |
| 価格帯での完成度 | ★★★★★ 5.0 | 「価格バグ」と呼べる仕上がり。エントリークラス最強候補 |
総合評価: 4.5



「20ドルで買える、心が震える体験」
ボーカル重視なら即買い推奨。分析リスニングには向かないけど、没入感と感動は価格を超越しているよ。


まとめ:高級機より手が伸びる、理屈抜きの満足度
私は他にもイヤホンを持ってる。
AFUL Performer 7、DUNU DaVinci、ZiiGaat Lunaなど。
解像度や音場の広さで言えば、それらの方がもちろん上かもしれない。
でも、夜、ふと「音楽を聴きたい」と思った時、無意識に手が伸びているのは、このTANGZU Wan’er S.G. II Red Lionだったりする。
ポタオデの正解は「心が震えるか」
派手な音や高解像度な音を聴いた後でも、結局この「ゼロ距離」に戻ってきてしまう。
それは、スペックや価格という理屈を超えた、本能的な心地よさがあるから。
「良い音」の定義は人それぞれ。
でも、もしあなたが「ボーカルの熱量」や「アーティストとの距離感」を求めているなら。
約20ドルのこのイヤホンは、ワンランク上の感動をくれるかもしれない。
ポタオデの正解は、価格でもスペックでもなく、「心がどれだけ震えるか」。
TANGZU WANER SG 2 Red Lion Editionは、それを改めて教えてくれた気がする。


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こんな人におすすめ
- ボーカル重視: 女性ボーカル、男性ボーカル問わず、歌を「感じたい」人
- 低域も欲しい: エントリー価格でも、力強い低音を楽しみたい人
- コスパ最強: 付属品込みで考えると、異常なほどのコストパフォーマンス
- ポタオデ入門: 最初の一本として、1DDの魅力を知るのに最適
こんな場合は物足りないかも
- 超高解像度重視: 分析的リスニングには向かない
- 音場の広さ: 音場は広くない。没入感重視の設計
- プラスチック感が気になる: 医療グレードとはいえ、PET素材の質感が気になる人には不向き



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