おかげさまで、かれるみのXフォロワー様が500名を突破しました。
一つひとつの温かな「繋がり」が、今の私を支えてくれています。本当に、ありがとうございます。
500人の視線の先に、この子がいたんだね。
そんな節目にNICEHCKさまより託されたのが、このイヤホン、NICEHCK Tears。
「Tears(涙)」という、どこか静寂と感情の韻をまとったその響き。
ブログを始めた頃から、一つひとつの音に向き合ってきた私の歩みに、この子がどんな「表情」を添えてくれるのか。
新しい景色へ踏み出す前に、この『涙』の正体をしっかり見届けたい……そんな想いで、私はこの子を耳に添えてみたんだ。
製品提供:NICEHCK@NiceHCK_Audioさま
・10mm二重磁気DDが描く「密度のある音の輪郭」。音が届くんじゃなく、飛び込んでくる感覚
・ClariS『ALIVE -season 03-』で3人のパートとハーモニーを完全検証!TITAN Xレビューからの「続き」
・付属イヤーピースには要注意。でも、その先に待っている景色がとにかく良かったよ
スペック・外観
| ドライバー | 10mm 二重磁気 ダイナミックドライバー |
| 筐体素材 | ABS樹脂(セミオープン構造・内部音響迷宮設計) |
| インピーダンス | 32Ω |
| 感度 | 110dB |
| コネクタ | 0.78mm 2pin |
| ケーブル | 高純度銀メッキ銅線(4芯、3.5mm) |
| 価格帯 | 30ドル台(約4,000〜5,000円) |

手に取った時の第一印象は……「えっ、めっちゃ軽い・・・」
ABS樹脂の筐体は、羽のような軽やかさがあるよ。だからこそ長時間でも筐体の重みをほとんど感じないで済むんだと思う。
フェイスプレートのデザインは……正直に言うと、無機質すぎて、ちょっと地味かも。デザイン捨てて音に全振りしたから許して・・・「Tears(涙)」ってかんじなのかな(笑)。

独自、筐体内部には「音響迷宮(Acoustic Labyrinth)」構造が隠れているんだって。
この「迷宮」が、30ドルという価格からは信じられないような音の温度感を宿している秘密……なのかもしれないね。

音の印象
かれるみ音楽が私のところへ来てくれる感覚と、私の中に飛び込んでくる感覚って、全然違うと思うんだよね。
低域:量感に頼らない「質感」の流儀
NICEHCK Tearsの低域は、空間をどん、と支配するような過剰な量感を持っていないんだよね。
最初はそれが「物足りなさ」に聴こえるかもしれないけれど……実はそうじゃないな、と思って。
中高域の透明度を守るための、とても理知的な選択なんだと気づいたよ。
沈み込みの速さと、余韻を無駄に引きずらない潔さがあるんだよね。
量感で押してくるのではなく、楽器の震えをちゃんと伝える「質感」を大切にしている感じ。
音楽の土台を、静かに、でも盤石に支えてくれているんだと思う。
中域:至近距離の熱量と、避けて通れない「刺さり」
NICEHCK Tearsで最も特筆すべき、そしておそらく最も評価が分かれるであろう部分は、ボーカルの描写だと思う。
DUNU TITAN Xのボーカルが、どこか一歩引いた場所から整然と歌い上げる「静止画」のような美しさだったとしたら……Tearsは、手の届く距離まで歌声が踏み込んでくる感じがするんだよね。適度な肉付けを伴う「音の厚み」が、歌い手の吐息を鮮明に描き出してくれるんだけど……それゆえにボーカルのサ行や高域のピークが、顕著に「刺さり」として顔を出す場面があるかな。
この「刺さり」は、解像度の向上と引き換えに手に入れた鋭利な個性だと思う。付属のイヤーピースのままでは、長時間リスニングの壁になり得るのは正直なところだよ。でも、だからこそ後の「カスタム(イヤーピース変更)」による変化が、こんなにも劇的な意味を持つことになるんだよね。
音場:「箱庭」の壁を越えた先に
セミオープン構造のおかげか、音の抜け感がとても良くて、閉塞感からは明確に脱却できているんだと思う。
この子を耳にした瞬間、空気が少しだけ広がった感じがしたよ。
ただ、上のクラスのイヤホンが描くような果てしない広野があるわけじゃないよ。
この価格帯で表現できるとこまで精一杯の「窮屈さを感じさせない、パーソナルで上質な私室」…そんな解放感として捉えると、この子の個性がいちばん正しく理解できるんじゃないかな。
ベンチマーク試聴:ClariS『ALIVE -season 03-』
3人体制になったClariSでの、「ALIVE」を、この子がどう描いてくれるのかを見届けたかったんだ。
試聴環境: FiiO M21(3.5mm、ハイゲイン設定)+ AZLA SednaEarfit Crystal 2 Standard
クララの歌声:骨格の重さ
ClariSの「土台」を支えるクララの歌声。
Tearsを通すと、声のもっと奥にある「芯の強さ」みたいなものを引き出してくれた気がしたよ。
骨格のある声、という言い方が近いかな。揺るがない確かさが、くっきりとした輪郭と一緒に届く感じがしてね。
エリーの歌声:繊細さは消えないか
3人の中で最も繊細な声の筆致を持つエリー。
ここがTearsの「怖い検証」だったんだよね。密度が増した音の中で、エリーの柔らかなウィスパーが押し潰されてしまわないかどうか、ちょっとドキドキしながら聴いてみたんだ。
結果は……ちゃんと、いた。他の2人に埋もれることなく、でも自己主張もしすぎず……エリーの声は「静かな輝き」として、ちゃんとそこにあったよ。
アンナの歌声:新しい光沢
3人の中で一番年下、アンナの可愛くもあり、どこか光沢のある歌声。
Tearsの「鮮明さ」は、この甘さの輪郭を美しく刻んでくれたと思う。アンナの歌声が持つ「色彩」そのものを届けてくれる感覚がしたんだよね。
ハーモニー・ユニゾンの検証
3人の声が同じ音程に集まってくるユニゾン。
Tearsは……3人の吐息が一瞬重なり合う「体温の混ざり合い」として届けてくれた気がする。
Aメロ〜Bメロのハーモニーでは、3枚の透明なシートが重なった時に、それぞれの質感(クララの重厚さ・エリーの透明感・アンナの光沢)が依然として識別できるんだよね。この「識別と融合の共存」が、Tearsで聴く『ALIVE』で一番驚いた部分かもしれないな。
そして、サビの頂点。
3人が感情を解き放つあの瞬間に、Tearsは音を「整える」のではなく「溢れ出させる」道を選んでいるように感じたよ。
……少し、泣きそうになったよ・・・。

DUNU TITAN Xとの「感情の届き方」比較
| DUNU TITAN X | NICEHCK Tears | |
|---|---|---|
| 音の届き方 | 音楽がそっと前に置かれる感じ | 音楽が胸の中に飛び込んでくる感じ |
| ボーカルの質感 | 崩れない整合性、凝縮した密度 | くっきりとした輪郭、体温の実在感 |
| ハーモニーの描き方 | 3人の立ち位置を整然と整理してくれる | 3人の熱が交わる瞬間を刻んでくれる |
| 高域 | 上品にまとまる、刺さらない誠実さ | 鋭く切れ込む感じ。イヤピで調整したい |
| 向いている時間 | 日常の音楽生活に静かに寄り添いたい時 | 音楽と正面から向き合いたい夜に |
かれるみどちらが上でもないんだよね、本当に。整えられた音で音楽を味わいたい時と、音楽に圧倒されたい時で、自然に手が伸びる先が変わる……そういう2つのイヤホンを使い分ける感じだね。

刺さり気味なボーカルの救済としてのイヤーピースとケーブル選び
付属のイヤーピースでは、高域の「切れ込み」が少し鋭すぎると感じてしまったんだよね。
女性ボーカルのサ行や、上に伸びる音を長く聴いていると、耳が少し疲れてくる感覚があって。
ここで、私がずっと信頼しているAZLA SednaEarfit Origin とNICEHCK Deep Snowケーブルに変えてみたよ。
……世界が変わった、といっても大げさじゃないかな。
高域の鋭さが優しくいなされて、低域に少し厚みが加わった感じがしてね。
「密度のある音の輪郭」はそのまま残りながら、長時間でも心地よく聴いていられる音になったと思う。
この子の本領を引き出すのに、このひと手間は絶対に価値があるよ。

かれるみ★評価
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 低域 | 4.0 | 量感より質感。タイトで潔い、中高域を守るための理知的な低域だと思う |
| 中域・ボーカル | 3.5 | 吐息が触れるほどの近さ。「体温」という言葉がいちばん近いかな |
| 高域・シンバル | 3.5 | 明瞭だけど鋭さが出る。目についたこの鋭さが「カスタム」の楽しみになるんだよね |
| 分離感・解像度 | 4.0 | 3人のハーモニーに個性を宿したまま届けてくれる感じがしたよ |
| 音場 | 4.5 | 箱庭を一段越えた「上質な私室」。果てしない広野ではないけれど、閉塞感はないよ |
| フェイスプレート・デザイン | 3.0 | 無機質でちょっと地味かも。デザインより「Tears」という名前で勝負している感じ |
| ビルドクオリティ | 4.0 | 30ドルで二重磁気DD+音響迷宮……設計者は凄いと思うよ |
| 装着感 | 4.0 | ABS樹脂の軽さが長時間でも味方になってくれるよ |
| 付属品・コスパ | 4.0 | 付属品で十分楽しめるね。USB-C版もあるからiPhone直差しとかも大丈夫だね |
| 初心者フレンドリー度 | 4.0 | イヤピ調整は必須。レベルアップを楽しめる人には最高の沼の入り口かな |
総合評価: 4.0 熱いけど感情も伝わる音作りだね
かれるみ泣きたい夜に手を伸ばすのは、迷いなくこっちだね。

こんな人にオススメ
- 女性ボーカルの「息遣いの熱」に溺れたい人
- ボーカルに「もっと近づきたい」という渇望を持っている人
- 音楽を分析するより、感情ごと飲み込まれたい人
- イヤーピース探しを「趣味の一部」として楽しめる人
こんな人には合わないかも
- ハーモニーを几帳面に「整理」して楽しみたい人
- 広い音場と立体的な奥行き感が絶対条件な人
- 付属品そのままで、すぐに100点の音が欲しい人
まとめ:飛び込んでくる音に、名前をつけるとしたら
NICEHCK Tearsが教えてくれたのは、「音楽が体の中に飛び込んでくる感覚」だったと思う。
ClariSの3人が、ユニゾンで感情を解き放つあの瞬間…3人の声が溶け合う様に、私の穏やかな夜のひとときに嬉し涙が流れてたよ。
ホントこの子を選んで良かったな、って思ったよ。
NICEHCK様、こんなに本気の音を届けてくださってありがとうございます。
そして500人の皆さん、これからも一緒に「心に飛び込んでくる音」を探し続けましょう。
製品提供:NICEHCK@NiceHCK_Audioさま

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